糖尿病

白米を主食とし、糖分の摂取量が多い日本人にとって、糖尿病は身近な病気です。青汁には、糖尿病の予防・改善に役立つ成分が豊富に含まれています。

青汁には、「代謝ビタミン」と呼ばれるビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群は栄養素の代謝に不可欠で、特にビタミンB1は糖の代謝と深く関係しています。ビタミンB群を豊富に含む青汁は、糖をエネルギーに変換するのを助けて血糖値の上昇を防ぎます

また、青汁に豊富に含まれる水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル化して、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにします。こうした働きによって糖の体内への吸収速度が緩やかになり、食後の血糖値の急激な上昇が抑制されます。
糖尿病の予防・改善には、インスリンの働きが重要です。インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、血糖値を抑える働きがあります。食物繊維の働きによって血糖値の上昇が緩やかになることで、インスリンを分泌するすい臓の負担が軽減されます。青汁は血糖値の急な上昇を防ぎ、すい臓の負担を軽減することで、糖尿病の原因となるインスリンの分泌異状を予防します

ホルモンの一種アディポネクチンは、糖尿病の改善に役立つ成分として知られています。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、インスリンの効果を高めて血糖値を抑える作用があります。
アディポネクチンは脂肪細胞の炎症によって分泌量が減少します。このため、肥満などによって脂肪細胞が炎症を起こすと、インスリンの効果が弱まって糖尿病が進行することが知られています。
抗炎症作用に記載の通り、青汁には炎症を抑える作用があります。青汁は脂肪細胞の炎症を抑えて、アディポネクチンの分泌を促進します

アディポネクチンの分泌を促進する青汁の効果は、実験でも確認されています。
2型糖尿病マウスに対してケール抽出物を21日間投与したところ、血糖値が低下し、アディポネクチンの分泌量が増加したとの実験報告があります。また、明日葉にもアディポネクチンの分泌を促進する作用があることが確認されています。
青汁は、インスリンの効果を高めるホルモンの分泌を促進し、糖尿病の予防・改善に役立ちます。

青汁に豊富に含まれる葉酸も、糖尿病に対して効果的な成分です。葉酸はビタミンB群に含まれ、ビタミンB9とも呼ばれます。
韓国に住んでいる7,000名以上を対象に、葉酸の摂取量と糖尿病の関係についての4年間の追跡調査が行われました。その結果、葉酸の摂取量が最も多い女性グループは、摂取量が最も少ない女性グループと比較して、2型糖尿病のリスクが40%前後低いという調査結果が得られています。
青汁は葉酸を身体に補い、糖尿病のリスクを低下させます

また、桑の葉に含まれるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)と呼ばれる成分には、糖の分解に関わる酵素の働きを阻害する作用があります。このため、桑の葉には食事後の血糖値の急激な上昇を抑制する働きがあります。桑の葉を使用した青汁は、血糖値の急激な上昇を防いですい臓の負担を軽減し、糖尿病の予防に役立ちます。

糖尿病に対する青汁の効果は、多くの実験で確認されています。
血糖値が高めな21-64歳の男女42名を対象として、炭水化物を多く含む食事とともに、ケールの粉末を摂取させる実験が行われました。その結果、ケール粉末を摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて血糖値の上昇が抑制されたことが報告されています。
また、糖尿病を発症したマウスに明日葉の抽出物を摂取させたところ、重篤な糖尿病状態になっていたマウスの血糖値が低下したとの実験報告があります。
このほかにも数多くの実験が行われており、糖尿病の予防・改善に役立つ青汁の効果が確認されています。

>>効果一覧に戻る

RELATEDおすすめの関連記事
トップに戻るTOPへ戻る