青汁とクロレラの違い

粉末や錠剤の製品を見れば、どちらが青汁でクロレラか見分けをつけるのは難しいですね。
ここでは青汁とクロレラの違いや特徴について、詳しく説明をしたいと思います。

青汁とは、主に緑色の葉物野菜のしぼり汁をいいます。
クロレラは淡水に発生する緑藻類のことです。

青汁の原材料と成分

いろいろな種類の青汁製品がありますが、主な青汁の原料と成分を紹介します。

大麦若葉

SOD酵素、カルシウム、亜鉛、鉄分、カリウム、マグネシウム、ビタミンB1、ビタミンC、ベータカロテン、アミノ酸、食物繊維、クロロフイル

明日葉

ベータカロテン、ビタミンB(ビタミン12以外)、ビタミンC、ビタミンE、カルコン

ケール

ベータカロテン、ルテイン、メラトニン、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、食物繊維、葉酸など

長命草

ルチン、イソサミジン、クロロゲン酸、ベータカロテン、カルシウム、ミネラル、プテリキシン

クマザサ

クロロフイル、アミノ酸、クマザサ多糖体、食物繊維、ミネラル

クロレラの成分

アミノ酸やタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、葉酸、クロロフイル、などをバランスよく含みます。
クロレラは淡水に繁殖する緑藻類であり、海の海藻とは違います。
(ネット上でクロレラは海藻と間違った記載が多く見受けられます)
また、青汁にクロロフイルは含まれていないが、クロレラにはクロロフイルが含まれるといった、ひどい間違いを書いているウエブページも見受けられます。

クロロフイルとは、葉緑素のことをいい、クロレラと言葉が似ているからといってクロレラに限定される成分ではありません。
葉緑素のことですから、緑色の葉の植物にはすべてクロロフイルは含まれます。

また、緑藻類であるクロレラには、一般的緑葉植物の2倍のクロロフイルが含まれています。
しかしながら、クロレラの細胞膜は硬く厚い丈夫なもので、人体への吸収に難があり、クロレラの製造メーカーは、その細胞膜の破壊に努力して吸収力を高めています。
クロレラは20種類ほどの緑藻類のことですが、その中で食用に用いられるのは4種類だけです。
日本でもっとも多いのは「クロレラ・ブルガリス種」です。
他に「クロレラ・ピレノイドサ種」「クロレラ・エリプソイデサィア種」「クロレア・ミニアータ種」があります。

クロレラはタンパク質が60%も含まれていて、そのタンパク質には9種類の必須アミノ酸と非必須アミノ酸もバランスよく含まれています。
良質の脂質もクロレラには多く含まれ、リノレン酸が29%、リノール酸が14%も含まれています。
クロレラには多糖類としての炭水化物も含まれ、多糖類の中にはガン抑制効果もあるものがあり、注目の成分です。
クロレラにはアルカリ可溶性多糖類のヘミセルロースA、ヘミセルロースBが含まれ、デンプンも含まれます。

青汁は、その原料の植物により、その植物固有の成分が含まれたりしますが、青汁もクロレラもその成分の効果効能はよく似ています。
双方ともにビタミンミネラルが豊富で クロロフイルを含み、抗酸化作用やデトックス効果があります。
どちらも食物繊維が豊富で、免疫力アップ効果もあります。

クロレラ・グロス・ファクター(C.G.F)とは?

クロレラ・グロス・ファクターとは、動物体成長促進因子としてクロレラの中に含まれており、クロレラの驚異的成長の活性因子といわれているものです。
一般的な植物にも、芽吹く時期の芽に「動物体成長促進因子」が多く含まれていることはわかっています。
一般の動物や植物は細胞を2分裂して成長するのですが、クロレラは20~24時間で4分裂しながら驚異的なスピードで成長していきます。
クロレラの動物体成長促進因子は、硫黄を含む核酸やアミノ酸の複合体であり、核酸は[ グルコース、マンノース、ラムノース、アラビノース、ガラクトース、キシロース ]などからできており、アミノ酸のペプチド結合は[ グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、プロリン、アラニン、セリン]などで構成されています。

クロレラの驚異的な生命力の秘密は、この複合体のC,G,Fにあるのではないかといわれています。

情報公開をしっかりしている企業の製品を選びましょう!

青汁も、クロレラも、どちらも栄養価にすぐれ、野菜不足を解決する有能な食品です。
青汁は原料の緑葉野菜が汚染されていない安全に育ったものが望ましいですし、クロレラは成分が吸収されやすいように細胞膜が加工されていなければなりません。
しっかりした製造ラインに検査設備を持つ、信頼できる製造メーカーから購入するようにしてください。
疑問点はメーカーのお客様相談室などに問い合わせ、納得でき安全で栄養濃度も高い製品を召し上がるようにしてください。

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