がん

青汁には、がんのリスクを低下させると考えられている成分が豊富に含まれています。

青汁に含まれる葉緑素が、がん予防に効果的とする研究報告があります。
ショウジョウバエを使った実験において、発がん物質と葉緑素を加えたエサを与えたところ、発がん物質のみを加えたエサに比べて、ハエが長生きしたという研究報告があります。
また、結腸細胞の障害を誘発させたラットに対して葉緑素を摂取させたところ、結腸細胞の障害が緩和され、結腸がんのリスクが低下したという実験報告があります。
こうした葉緑素の抗がん作用は、葉緑素がもつ抗酸化作用によるものだと考えられています。活性酸素が過剰になると、細胞の中にあるDNAなどの遺伝情報を傷つけます。これにより遺伝子のエラーが起こりやすくなり、がんのリスクが高まります。葉緑素は活性酸素の中和を促進して、がんのリスクを低下させます

また、葉酸の摂取が、がんのリスクを低下させるという研究報告もあります。
葉酸と食道がん・胃がん・すい臓がんの関係を調べた46の研究からデータが抽出され、そのデータ分析が行われました。その結果、葉酸の摂取量が多いグループは、少ないグループに比べて、食道がんのリスクが45%、胃がんのリスクが24%、すい臓がんのリスクが27%低いという分析結果が得られています。
青汁には葉酸が豊富に含まれており、がんのリスク低減に役立つと考えられています。

さらに、食物繊維の摂取によってがんのリスクが低下するという多くの研究報告があります。
日米欧の共同研究グループによる12,248名を対象とした研究において、食物繊維の摂取が多いグループは、食物繊維の摂取が少ないグループに比べて、頭頸部がんのリスクが51%低いとする研究報告が行われています。
同様の研究がほかのがんに関しても行われており、食物繊維の摂取は、すい臓がん、乳がん、大腸がんのリスクを低下させるという研究報告があります。
青汁には食物繊維が豊富に含まれており、こうしたがん予防効果をもつ食物繊維の摂取に適しています

ビタミンCビタミンEβ-カロテンといった青汁に含まれるビタミン類にも、がんの予防効果があるとする研究報告があります。
すい臓がんのリスクとビタミンの摂取に関するデータ分析が中国の浙江大学で行われ、摂取量が最多のグループと最少のグループを比較すると、すい臓がんのリスクをビタミンCは32%低下させ、ビタミンEは30%、β-カロテンは26%低下させるという分析結果が報告されています。

こうした研究報告があるものの、青汁に含まれるこうした成分のがんに対する効果は未だ研究段階です。がんの予防などに青汁を利用したい場合は、必ず医師の指導のもとで行ってください。

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